転勤妻プージャの日記

夫は転勤族。子ども3人を育てながら東へ西へ引越しをしていく様子を綴ります。

死を自分で選ぶ?「毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル」を観てきた

平日はフルで家事育児をこなしている私ですが、時々休日にママもお休みと称して、1人で出かける機会をいただいています。

映画館に映画を観に行くか、スーパー銭湯でサウナに入るか、美容室に行くかという感じのソロ活ですが、今回は映画館へ。


フライヤーをもらってからずっと気になっていた「毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル」です!

「毎日がアルツハイマー」ってどんな話?


「毎日がアルツハイマー」はこれまでに2作が公開されていて、今回が3作目。
しかも、ファイナルだそうで。

前作を観ていなかったので話についていけるかな?と心配だったのですか、とても面白かったです。
面白いという表現は語弊があるかも…。すごく興味深かったです。

「毎日がアルツハイマー」は認知症の母と介護する娘の話

「毎日がアルツハイマー」は、認知症の母を自宅で介護する娘を撮ったドキュメンタリー作品です。
この映画の関口監督は、介護する当事者である娘。
本作では、監督が59歳、お母様が86歳という年齢だったので、私よりも母親世代のリアルな話だと思いました。

人はどのように死ぬのか?について考えさせられる映画

関口監督自身が、2度の股関節手術をして、自分の老いと向き合うことになるというところから始まる本作。
ご自身の手術や入院だけでなく、監督の友人が次々と病や死に向き合うことになり、そこから自分が死ぬときのことを考えます。
私も監督と一緒に、「自分だったらどうしたいか?」ということを考えながら、映画を鑑賞しました。
この映画の中では、スイスの自殺幇助の専門医や緩和医療のためのホスピスなど、監督自身が足を運んで実際に話を聞いたり様子を撮影したりしています。

映画館の様子

私がお世話になっている大阪・十三の第七藝術劇場
96席で満席のシアターですが、私が今まで観た中で1番の大入りだったかもしれません。
それでも、埋まっている座席は3~4割ほどでしたが。
お客さんは60~70代と見受けられる方が多く、私は恐らく最年少でした。

「死」がテーマだと聞くと、重苦しい雰囲気だと感じるかもしれませんが、監督のお母様の言動に客席から笑いが起きることも何度かありました。
そのくらい、ユーモアがあって、でも考えさせられるという映画でした。

「毎日がアルツハイマー」についての個人的な見解

認知症のお母様とのやり取りに、他のお客さんは笑っていることも多かったのですが、私はところどころ笑えないところがありました。
それは、実際に祖母が認知症を患っており、現在は入所していますが、数年前まで自宅で暮らしていたからです。
一緒に出かけようとしていてついさっきまで了承していたのに、突然「私、行きたくない」と言ったり、それでも「一緒に行こうよ!」と、誘うと、「私には自由がない!」と、怒りながらわめいたり…。
お世話をする当事者は本当につらいと思います。
でも、あとで思い出したり、第三者に話したりすると、意外と笑えることも多いのですね!
映像からは認知症のお母様への愛情が感じられて、愛する家族だからこそのもどかしさや生死の責任の重さを感じられました。

私は今回久しぶりにパンフレットを購入して帰宅しました。
自分でも振り返りたいという気持ちと、ぜひ私の両親に読んでもらいたいという理由での購入でした。
いきなり「どうやって死にたい?」なんて聞いたら、父は激昂するかもしれません。
でも、近くで一緒に暮らせない娘としては、しっかり両親の希望を聞いてみたいと思っています。


良い映画をいつも観させてくれる第七藝術劇場
大阪に越してきて良かったことの1つでもありました。
あと2回くらいは訪問したいなーと思っています。

毎日がアルツハイマー [DVD]
毎日がアルツハイマー2 〜関口監督、イギリスへ行く編〜 [DVD]
毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル [DVD]

もうDVD出てるのですね!
両親へ贈ろうかな?