転勤妻プージャの日記

夫は転勤族。子ども3人を育てながら東へ西へ引越しをしていく様子を綴ります。

母さんプチ家出。レイトショーで「アリー スター誕生」観てきました(ネタバレあり)

12月中旬から疲れが溜まっていて、不調が続いていた私。
クリスマスのあとからどっと気分が落ち込んでいて、それを訴えても夫は何もしれくれませんでした。
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昨日は気持ちを切り替えてなんとか1日を過ごしていましたが、夕方に引越しの準備で衣類を片付けていたら、下の子2人がやって来て、畳んでいた洋服を投げまくる…。
まだ言ってもわからないだろうけど、1歳と3歳に怒り爆発してしまいました。
そのときに、「あー、このまま子どもたちと一緒にいたら、私は毒にしかならない。早く離れたほうが良いな」と、感じた私。
連日の忘年会で帰宅の遅い夫が、唯一昨日の夜だけは20時過ぎに帰宅できそうだったので、私は夫に子どものお世話をバトンタッチしてとにかく外出しようと思いました。

何も知らない夫は、帰宅するなり「子どもたちはやっぱりかわいいなー。早く会いたかったよ!」と、娘を抱き上げようとしたので、
「そう!そんなにかわいいなら、お世話全部お願いするね!私、ちょっとこれから出かけてくるわ」と、私は言いました。
急に慌てる夫。
「ちゃんとご飯は作っているし、明日学校もないから大丈夫でしょ?よろしくね!」と、半ば強引に私は家を出ました。

夫が早く帰宅したとしても、結局食事やお風呂や歯みがきに寝かしつけは全部私の仕事です。
それならばまったく意味がないので、全部丸投げすることにしました。
いつも夫がしているように…。

とは言っても、2~3時間外で頭を冷やしてきたかったけれど、夜に出かけられる場所はあまりなくて。
近くのショッピングモールの中にある映画館で、レイトショーの映画を観ることにしました。

その前に、一人でフードコートに行って夕食を食べます。

何度も子どもと一緒に来ているフードコート。
一人で食事をするのは初めてです。
久しぶりにのびていないラーメンを食べました。
大好きな一風堂のラーメン。
私一人で食べるので、もちろん赤丸をオーダー。

「食事中に何も喋らないのって久しぶりだなー」と、しみじみ思って、本当に久しぶりに味覚が機能していると感じました。
子どもと食べる食事は楽しいけれど、食べているのか食べていないのかわからない状態だったから。
もしかすると、乳幼児のいる専業主婦はみんな同じ感じなのかもしれませんね。


さくっと、15分程度でラーメンを食べ終えると、そのまま映画館へ行きました。
事前に何もチェックしていなかったけれど、ちょうど良い時間に始まる映画を観ることにします。
ちょうど「アリー スター誕生」が20分後に始めるということで、チケットを購入しました。

実はこの時間の上映がIMAXシアターでの上映で、普通の座席よりも料金が少し高かったのです。
そんなところで「やっぱり稼いでない主婦は一般上映じゃないとダメかも?」なんて悩んでいる自分に気づいて、また嫌な気持ちになりました。
そして、「ここは、IMAXだよ!気晴らしに来てるんだから!」と、もう一人の私が脳内で騒ぎ始めて、IMAX上映のチケットを購入しました。


で、結局「アリー スター誕生」を人生初のIMAXシアターで楽しんできた訳ですが…。
wwws.warnerbros.co.jp

あらすじは、ウエイトレスをしながら夜はゲイバーで歌っているアリーが、偶然そのバーを訪れた売れっ子歌手のジャックに見初められて、2人は恋に落ちます。
しかも、ジャックと一緒にライブで歌うようになったアリーは実力が認められ、どんどんスターになっていくのです。
一方のジャックは、アリーが活躍すればするほど、彼女に嫉妬して落ちぶれて、どんどん酒とドラッグに落ちていきます。

今までレディー・ガガの音楽はあまり聴いたことがなくて、彼女はなんとなくイロモノなんだと思っていました。
けれども、とにかく歌声が素晴らしくて、特に最初のブラッドリー・クーパーとのライブのシーンではIMAXの迫力の相まって、音の感じだけで涙腺が刺激されているような状態でした。
ブラッドリー・クーパーも、本業が歌手でもやっていけるのでは?と思うほど、渋い良い声だし、アルコール依存の演技は素晴らしかったです。

ジャックもアリーもスターなので、一般の人とは異なる次元の話ですが、2人の関係は普通の夫婦でもあり得ることだと感じました。
妻が夫よりも下だったときはうまくいくのだけど、妻の実力が認められて夫を超えてしまったとき、夫はアルコール依存まではいかなくても、ジャックと同じような気持ちを抱くのではないかと思います。

男女関係は上下関係なのか?と、考えて、ふと思い出したのは、以前観たインド映画の「キ&カ~彼女と彼~」という作品です。
キ&カ 〜彼女と彼〜|映画情報のぴあ映画生活

キャリアウーマンが年下の専業主夫志望の男性に出会い、今まで出会ったことのない価値観の男性に惹かれて結婚します。
最初はキャリアウーマンの妻を夫が完璧な家事で支えるのですが、夫の思想や家事能力が注目され始めて、メディアで取り上げられます。
すると、妻は自分よりも注目される夫に嫉妬し始めて、夫婦関係がギクシャクするというストーリーでした。
(すみません、ネタバレです)

男女逆でも、同じような葛藤があるんですね。
世間で認められることや地位を得ることって、家庭内での関係性にも影響を与えるのでしょうか?

たしか「キ&カ」で、夫が妻に「自分だって褒められたら嬉しいし、認められたいんだ」というようなセリフがあったのですが、これはどんな人でも思うことですよね。
家庭に入っている人は褒められたり認められたりする機会が著しく少ないのです。


独りで映画の世界に浸り、凍えそうな寒さの中歩いていると、少し気持ちがすっきりしたような気がします。
もし、映画好きな方なら、レイトショーを観に出かけるというのは、主婦にぴったりの気分転換だと思います。
レイトショーは普通の時間よりも安いしね。
今はショッピングモールなどに映画館が併設されているところも多く、地方の方でもアクセスしやすかったりするのでは?と、感じました。
また、IMAXシアターはすごすぎて、少し首が痛くなりましたが、どっぷり映画の世界に入っている感じで良かったです。

とにかく、今回の教訓は「無理と思ったら家を出ること!」。
これに尽きると思います。