こんにちは。
6月に入り、ブラジル・サンパウロは肌寒い日が多くなりました。
ここ数日は、薄手のニットを着て過ごしています。
日本にいるとき、「ブラジルっていつも暑いんでしょう?」と、友人から言われて、私もそんなイメージを持っていましたが、実際のところは違いました。
想像と異なるという点では、ブラジルの治安についても言えることです。
ブラジルに来る前に見ていた情報から、「ブラジルはとても危険な国で、外を歩くことができない」と、思っていましたが、私は毎日次男の幼稚園の送り迎えやスーパーでの買い物に出かけています。
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今回はそんなブラジルの治安や危険情報について、実際に住んでみて感じたことを書いていきたいと思います。
ブラジルの治安についてのイメージ
あなたがブラジルの治安にどんなイメージがあるかと尋ねられたら、答えは「悪い!」の1択ではないでしょうか?
ちょうど私たちがブラジル生活を始めてすぐに、元TBSアナウンサーの竹内香苗さんがサンパウロで強盗に遭ったという話がテレビで放映されたそうで、両親や友人知人から「大丈夫なの?」という問い合わせが殺到しました。
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まだ到着して10日も経っていなかったので、そんな短期間で強盗に遭うほうがレアケースだと思いますが、日本からの問い合わせに私も少しナーバスな気持ちになりました。
このテレビ放映の影響だけでなく、ブラジル駐在に帯同するかどうかを検討している段階で、やはりネックになっていたのは治安のことでした。
「スマートフォンは高価なので、街で持っていると強盗やスリに遭う」というのも、私がガイドブックを見て頭に入れていた知識にあったので、仕事関係の電話の応対をどこでも行う夫に対して「そんなことしてたら、泥棒に遭うよ!」と、よく注意していました。
けれども、実際に街中でスマートフォンを使っていても、この数ヶ月間危険な目には遭っていません。
都会的な生活を謳歌するブラジルの人々
この数ヶ月間、しかもサンパウロの中でも日本人が多く住んでいる比較的安全なエリアの話ですが、私が住んでみての実際に見ている光景をお伝えしたいと思います。
犬の散歩をしている人が常にいる=明るいうちは人目が多い
私の近所の人たちはペットを飼っている人が多いです。
私が外出する時間帯は、たいてい犬の散歩をしている人に出会います。
たった歩いて5分ほどの距離の目的地だったとしても、犬を連れた人に3人は会います。
そして、相手は私の娘に対して、私は通り過ぎる人が連れている犬に対して、「リンド、リンド」と、言い合います。
「リンド」とは、ポルトガル語で「かわいい」という意味です。
おばあちゃんがのんびり犬の散歩をできるということは、それなりに治安が良いと言えると思います。
朝夕はランニングしている人も多い
ブラジルの富裕層はフィットネスを利用している人が多く、また朝夕はランニングしている人をよく見かけます。
ランニングしている人たちはみんな、音楽を聴いたりタイムを見たりするためスマートフォンを持っています。
外を走れるということは、きっと安全なのだと思います。
スマートフォンは結構普及している
数年前のガイドブックでは「スマートフォンは外で出したら盗られる」と書かれていましたが、ここ数年でさまざまな機種が販売され、ブラジルの中でも所有する人が増えているのだと思います。
その証拠に、Uberやタクシーのドライバーはみんなスマートフォンを使って目的地までのルート案内をしています。
ガラケーを持っている人を見たことがないほどです。
このため、スマートフォンを出すと即スリや強盗ということはなさそうです。
それでも危険もいっぱい。なくならない強盗事件
ここまで私が実際に住んでみて、「そこまで危険な雰囲気はないよ」ということを書いてきました。
けれども、もっと長く住んでいる先輩駐妻さんたちに話を聞くと、強盗やスリに遭った方や、そういった現場を目撃した方が結構多くいらっしゃいます。
私はブラジルの日本大使館から送られてくる治安情報のメーリングリストに登録していますが、私の住んでいる比較的安全な地域でも強盗被害の連絡が入ることがあります。
外務省のこちらのページで最新の情報を掲載しているので、ぜひ渡航予定の方はご確認ください。
www.anzen.mofa.go.jp
やはり恐ろしいのは、ブラジルは日本と違って銃が簡単に手に入る国だということです。
銃を持っている強盗に遭ってしまったら、強盗の言いなりになって様子を窺うしかありません。
人通りの多い道で銃を突き付けられることはあまりないかもしれませんが、お店やマンションなどの室内に入り込む強盗もいます。
入り込むタイプの強盗の場合、「強盗に遭うか遭わないかは運」ということもあるのかもしれません。
あとは、自分でできる限り犯罪に巻き込まれない対策を取るしかないですね。
まとめ
日中街を歩くとき、「想像していたよりも平和だな」と思うことはあります。
道行く人はみんな子どもに優しいし、子どもを連れて道を渡ろうとしていると車も止まってくれることが多いです。
しかしながら、時々物乞いの人を見かけることはあります。
ここには明らかな格差があり、私たちがここに暮らしているということは「羨ましい」と思われる対象となることだということを認識しなければならないのでしょう。
意外と住みやすいブラジルですが、気を引き締めていきたいと思います。