転勤妻プージャの日記

夫は転勤族。子ども3人を育てながら東へ西へ引越しをしていく様子を綴ります。

【海外赴任】コロナ自粛は終わってきたけれど…。本帰国のお知らせに鬱々としています。

※新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、日本に一時退避中です。
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皆さんの自粛生活は、終わりかけている頃でしょうか?
私の住んでいる地域は、他の地域に比べて学校の再開が早かったため、5月中旬から通常モードで生活を始めていました。
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いまだに市町村をまたいでの外出はしていませんが、テレビのニュースを見る限り、観光地にも人出が戻っているようですね。
いろいろスタイルは変わったものの、外食もできるようになって、自粛疲れはなくなってきました。

しかしながら、ここに来てブラジルで仲良くしていた方からの「本帰国します」の連絡に少々心が沈んでいます。
コロナの影響で緊急的に一時帰国している方が多いのですが、その後赴任先に戻るかどうかは各家族や会社によって対応が分かれます。
コロナ後の海外駐在家族の生活について、先が見えない未来や今考えていることを書き記したいと思います。

(新型コロナウイルス)ブラジルの現状

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2020年6月28日現在、ブラジルにおける新型コロナの感染者は120万人を超えています。
6月初旬から、ブラジル政府はコロナ感染者のデータを公表することをやめてしまったそうです。
このため、正確な数値はわかりませんが、感染者が増えていることは間違いありません。

そういった環境下ですが、サンパウロ市では段階的に商業活動を再開しています。
具体的に言うと、ショッピングモールが時間短縮でオープンするようになりました。
ただし、まだ不要不急の外出自粛要請は継続しています。
最初は3月末までといわれていた外出自粛要請ですが、すでに6回延長されています。
今回は7月14日までの外出自粛を要請です。

オフィスワーカーは、多くの方がリモートワークをしています。
そして、子どもたちの学校は相変わらず休校です。

海外駐在員、それぞれの決断

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サンパウロでは約3ヶ月間外出自粛となっています。
もし、我が家が一時帰国していなかったら、子ども3人はまったく外に出られないまま家族5人でマンションの自室にひきこもることになっていたのだと思います。
夫婦で交替で買い物に行き、子どもたちはオンライン授業を受けさせ、オンライン授業のない末っ子はずっとDVDかな…。
想像するだけで、かなり厳しい環境です。

そういったなかで、学校は9月まで休校との連絡が入りました。
州政府の決定によって変更になるため、最初の見込みよりもかなり延長しています。
「ブラジルは戻ったとしても、学校が始まる見込みが立たない」
そう考えて、私の周りには一時帰国から母子のみ本帰国に切り替える方が増えています。

コロナが終息したあとも、ブラジルがどのような国になっているのかわかりません。
すでに今年いっぱいで帰任と決まっていた方や、中学校受験を考えている子、上の子が中学生など、それぞれが自分の家庭の事情を考慮しながら、なるべくベストな選択になるように苦渋の決断をしている状況です。

前代未聞の事態なので、駐在員を派遣している会社も対応に苦慮していると思います。
例えば、我が家は一時帰国中ですが、現地での住宅費や教育費はかかり続けています。
そして、それを会社は全額ではないにせよ、負担をしている訳です。
補助をやめてしまったり、自己負担額を増やしたりする会社の出てきていると聞きます。
そうなれば、ブラジルと日本との二重生活は困難と考えて、本帰国を決める方も多いでしょう。

こういった判断があり、仲の良かった方からの本帰国のお知らせが次々に届いています。

我が家はどうする?日本に住む?ブラジルに帰る?

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ブラジルで生活してちょうど1年経った頃に、新型コロナウイルスの流行が起きました。
私はブラジルでの1年間をアクティブに過ごした訳ではなかったため、親しい人が多くないと思っていました。
だから、今まで本帰国や異動でたくさん別れを経験したけれど、号泣するようなお別れはありませんでした。
しかしながら、今回の「本帰国します」の報告は、号泣はしないけれど心を少しずつ削られるような淋しさがあります。
と、同時に、「我が家はどうしたら良いのだろう?」と、改めて考えるようになりました。

小学校と幼稚園に通う息子たちは、それぞれの環境を楽しんでいるようです。
次男にいたっては、「ようちえん、やめたくないなー」と、言うくらい、日本の幼稚園生活を謳歌中。
長男は幸いにも「ブラジルには帰らんでー。この学年終わるまではここにおって」と、クラスメイトに言われているようです。
海外からの転校生ということで、イジメなどを心配していたので、本当に周りに恵まれたと思っています。
なので、「ここにこのままいても良いかな?」とも思っています。

ただ、ブラジルに戻りたいのも本音。
たったの1年間だったけれど、確実に自分の場所になっていたのだと感じます。
もし帰国するにしても、最後に会ってお礼や挨拶を言いたい人がいっぱいいます。
食べたいものも、行きたいお店もいっぱいです。

そして、日常の場所を歩いている自分を思い浮かべたときに、「本帰国します」と、連絡をくれたあの人がいないのが本当に淋しいのです。
息子たちも同じ気持ちになるかもしれません。

長男に「みんな本帰国になってきちゃったね。うちはどうしようかね?」と、聞きました。
すると、「決まってるよ!パパがいるところに住むんだよ。それだけが絶対に決まっていること」と、言い切りました。
シンプルですが、家族が一緒にいることが1番大切なことだそうです。
いろいろあってすっかり忘れていたので、しっかり心に留めようと思いました。

まとめ

コロナ自粛は終わり、自粛疲れはないのですが、多くの日本人とは時差で鬱々としてしまう出来事がありました。
ブラジルで一緒に過ごした方の本帰国はとても淋しいです。
それと同時に、「自分たちはどうする?」という問いかけをされているような感覚で、焦っているのだと思います。
私としては、会社が負担してくれるというまでは決断を先送りして、じっくり考えようと思っています。
そのうえで、長男が主張している「家族が一緒にいる」ために何ができるのかを考えるつもりです。