我が家は新型コロナウイルスの世界的拡大により、ブラジルから一時退避しています。
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ブラジルは感染者・死者ともにどんどん増加中です。
特に、医療資源が乏しいアマゾン川流域の地域の死亡率が高いそう。
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ブラジルはこれから感染のピークを迎えるとも言われているため、私たちが自宅に戻れるのはいつになるのか未定です。
幼稚園の年中の学年になる次男は、ブラジルでは幼稚園でポルトガル語を使っていました。
英語の授業もあり、年少の1年間はポルトガル語と英語を習得し、特にポルトガル語は周りにブラジル人のお友達が多かったことから、私よりも理解していたと思います。
しかしながら、帰国後1ヶ月半で英語もポルトガル語もすべて抜けてしまいました。
幼少期から英語を習わせる方も増えていますが、定着させる難しさを感じています。
ポルトガル語を忘れてしまったと気づいたきっかけ
ブラジルで通っていた次男の幼稚園は、週に3回オンライン授業を行っています。
幼稚園なので、1日30分の短時間。しかも、時差が12時間あるため、20時から開始です。
20時って、子どもにとってはもう眠たい時間。
次男が先生の呼びかけにあまり返事をしないので、最初は眠いのだと思っていました。
けれども、何度目かの授業のとき、次男が「なにいってるかぜんぜんわかんない」と、呟きました。
以前までなら余裕で答えていた、ポルトガル語の色の名前(赤・青・緑など)が全然出てこないのだそうです。
長男のときにも直面した語学問題
我が家は今回のブラジル赴任で、駐在2ヶ国目です。
1ヶ国目はインド。新婚から長男が4歳の年まで住んでいました。
長男も次男と同様、現地の幼稚園に3年弱通っていて、そこでの共通語は英語と現地語でした。
お友達とは英語と現地語でケンカできるほどだったのです。
そんな、長男のインドでの幼稚園生活についてはこちらで少し触れています。
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そして、年中の4月から日本の幼稚園に転園しました。
長男、約2ヶ月で英語を忘れる
本帰国後はバタバタしていて、長男に英語学習させようなどとは一切思っていませんでした。
余裕がなかったのですが、どちらかというと、日本での幼稚園生活のほうが心配だったのです。
やっと幼稚園生活に慣れ、帰国後2ヶ月経って船便が到着したときに、送別の品として幼稚園の園長先生からいただいた英語のワークが入っていたことに気づきました。
そこで、帰国後初めて英語に触れることになったのです。
・・・長男は、まったく英語ができませんでした。
スラスラ出てきていた英単語もすべて忘れていました。
本人も驚いて、「これじゃバービン(インド時代のお友達)にあえないね」と、落ち込みました。
子どもは語学の吸収が早いけど、抜けるのも早い
子どもは耳が良いので、語学の吸収が早いというのは本当だと思います。
長男は幼稚園に入って半年経つ頃には、英語を話せるようになっていました。
そして、帰国後大阪で生活し始めると、関西弁もマスターしました。
しかしながら、ずっと接していなければ忘れるのも早いのだと思います。
恐らく、次男もあっという間に英語やポルトガル語を忘れ、九州の方言をマスターするのでしょう。
長男・次男の比較で考える私の勝手な見解
次男が日本滞在中に外国語を忘れてしまうのは仕方のないことだと思います。
ただし、当時の長男と異なるのは、次男は一定期間後にはブラジルに戻り、また現地の幼稚園に通うということです。
日本の幼稚園に慣れるのも大変でしょうし、ブラジルに戻ってからも心配は多少あります。
けれども、長男と次男を比較すると、そこまで悲観もしていません。
実は長男のほうがポルトガル語が定着している!
長男は日本人学校に通っているため、自宅でも学校でも日本語で過ごしています。
学校で週に2時間ほどブラジル文化を学習する時間があって、そのときにポルトガル語を習っている程度です。
このため、ブラジルに住んでいるときは、毎日ポルトガル語を浴びている次男のほうがよく理解していました。
ところが、現在次男よりも長男のほうがポルトガル語の単語が出てきます。
「だって、学校で勉強しているから」だそうです。
語学習得には「勉強」も大事かも?
日本の中学校で行われていた詰込み型の「勉強」は語学習得に合わないと考えられていました。
しかしながら、自発的に勉強したほうが語学を忘れないのかもしれません。
もちろん、母語のように外国語をちゃんと吸収させることができるなら、バイリンガルの道は開けるのだと思います。
が、我が家のように両親ともに日本語話者で、特に外国語習得のための努力を家庭でしていない場合には、勉強が重要になるのではないかと勝手に考えています。
まとめ
次男のポルトガル語がどんどん抜けてしまっている今、ブラジルでの生活を忘れないようにオンライン授業を続けていきたいと思っています。
けれども、もし休校が終わり日本の幼稚園に通えるようになったら、オンライン授業を受けるのは体力的に難しいかもしれません。
生活拠点が日本になったりブラジルになったりと、子どもを振り回してしまうのが気になるところですが、子どもたちはブラジルも大好きなので、早く戻れる日を心待ちにしています。
ブラジルに戻ったあとのことを今心配しても仕方がないので、今は窮屈な生活の中ですが、全力で子どもが楽しめるようにしていきたいと思います。