先日から体調不良リレーが続いている我が家。
日本から常備薬はたくさん持ってきましたが、子どもが高熱を出したときなどは自己判断で薬を服用させるより、ちゃんと医師の診察を受けたいと思っています。
しかも、我が家は子どもが3人。
それぞれの体調不良に、毎回病院に通うことになります。
私たちの住んでいるブラジルは、日本の方からすると「物価安いんでしょ?」と、思われがちですが、それはまったく違います。
特に南米1の大都市である、サンパウロの物価の高さにはびっくりさせられます。
ほとんど行ったことのない私の勝手なイメージですが、東京の六本木(私の大都会のイメージ)で生活しているみたいな感じだから、家賃も食費も高いのは仕方ないのかもしれません。
そんな中でも、我が家が困っているのが前述した通り、子どもが体調不良になるたびにかかる医療費です。
現在会社が入っている保険会社のキャッシュレスサービスを利用して、何とかしのいでいますが、それを使えるようになる前はかなり大変でした。
これから、海外生活を始める方にはぜひ読んでいただいて、保険会社のサービスの確認をしてもらえたらと思います。
なぜ高い?ブラジルの医療費が高額な理由とは?
一口に「海外」と言っても、もちろん医療費が高い国も安い国もあると思います。
もしかしたら、無料で診察を受けることができる国もあるかもしれません。
ブラジルで暮らしている私の実感としては、ブラジルは日本より医療費が高いです。
それには次のような理由が考えられます。
日本人にお馴染みの健康保険が使えないから
まず、日本人はほぼ全員が何らかの健康保険に入っています。
社会保険なのかそれとも国民健康保険なのか、また年齢などによっても異なりますが、保険証を持っていれば医療機関で支払うときに2~3割負担となります。
3割自己負担で3,000円支払っている場合、本当にかかっている医療費の総額は1万円です。
保険証は日本国内でのみ有効なので、ブラジルでは全額自己負担で医療費を支払っているイメージですね。
しかも、子どもたちは日本在住時は子ども医療証をもらっていて、かなりお安い費用で受診をすることができていました。
自己負担額の低かった日本に比べると、高くなってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。
病院は2極化。無料の公立病院と高級病院
こちらに住んでいるブラジル人にとっても、医療費は高いそうで「病院に行きにくい」と言います。
しかしながら、ブラジルにも貧しい人はいるので、毎回1万円支払うような病院には行けません。
そういった人たちのために、ブラジルの公立病院は無料でかかることができるそうです。
けれども、公立病院は診察を待つ患者さんでいつもいっぱい。
「診察待っている間にもっと体調悪くなっちゃうよ!」と、日本語堪能なブラジル人の方はおっしゃっていました。
やはり日本と同じような医療を受けるのであれば、一般的な(高級ですが)病院に行くしかありません。
病院や医師の質はばっちり!でも、困っていることも…
けれども、困っていることがあるのも事実です。
かかりつけの個人クリニックの場合
かかりつけの先生は毎回的確な診察をしてくれていると思います。
私は医療従事者ではないので詳しいことはわかりませんが、3人育児しているセミプロ(?)母親としては子どもたちの病状について経験を積んでいる部分もあります。
「外れてないな」とか、「これを聞くってことは〇〇を疑っているのね?」と、ピンとくることもあり、保護者として意思疎通がやりやすいのです。
その上、この先生の素晴らしいところはポルトガル語以外にも英語と日本語を理解してくれるところ。
これはポルトガル語を話すことができない私にとっては、本当にありがたいことです。
しかしながら、このかかりつけクリニックではお会計が現金のみの対応です。
キャッシュレスサービスを利用する前は、診察のたびに札束を準備しないといけなかったので、そこが困りどころでした。
総合病院の場合
各種検査や点滴などの処置が必要な場合、個人クリニックでは対応しきれないため、紹介されて総合病院に行くこともあります。
我が家もすでに3回ほど利用しています。
かかりつけで紹介してもらう総合病院は、とっても清潔で安心できます!
が、紹介してもらっても飛び込みで行くことになるので、待ち時間はかなり長いです。
また、病院のスタッフのほとんどが英語を話せません。
もちろん、日本語も話せません…。
受付や最初の診察(どの科に行けば良いのか振り分けるための診察)から小児科での診察まで、すべてポルトガル語なので難易度が高いです。
我が家が支払った医療費の具体例
子ども2人分の診察料金
駐在当初、まだ保険会社のキャッシュレスサービスを利用できなかったときに、子ども2人が胃腸炎で病院を受診しました。
このとき支払った診察料は、2人で800レアル(ブラジルでは「へアイス」と呼びます)。
日本円にかんさんすると、約23,000円になります。
この日、この他に薬代も薬局で支払っています。
薬も結構高いです。
3人分のタミフル代
この間立て続けにインフルエンザにかかり、タミフルを5日分購入したときの金額。
3人分の合計ですが、日本円で約7万円だったそうです(夫が買いに行ったので、私はチェックしませんでした)。
金額を聞いたときはびっくりしすぎて、「私はタミフル飲まなくて良いよ…」と、熱でボーっとした頭で夫に訴えていたそうです。
「別にうちは貧乏な訳じゃないから、おとなしく飲みなさい!」と、夫に叱られましたが、7万円って…。
時々夢に見てしまう、日本の温泉旅館に1泊できるお金ですよ!
まとめ
ここまでブラジルの医療費がいかに高いかということを熱く語ってきました。
ちなみに、私がかなり推しているキャッシュレスサービスですが、これは保険会社が診察料金を立て替えてくれるだけで、後ほどちゃんと請求されています。
この請求時に全額負担なのか何割の負担になるのかは、会社の規定によって異なるようです。
我が家の場合は、日本に準じるということなので3割負担になっているはずです。
いずれにしても、子どもや自分が体調不良のときにたくさんの現金を準備する必要がないので、とても助かっています。
もし、今後海外で生活される予定の方は、医療費をどのように確保するのかについて、ぜひ検討してみてください。
特に子どものいる方は、病院の診察料の相場や予防接種の料金などを事前に確認しておくと良いと思います。