誤って一度下書きに戻してしまった記事です。
コメントやスターをいただいていた方、申し訳ありません。
もう一度修正して公開します(2019.7.1)
こんにちは。
海外生活決定時の準備のことを少しずつ書いていきたいと思います。
海外赴任の話が出たとき、子どもがいる方であれば、真っ先に考えるのか子どもの学校や幼稚園のことだと思います。
もっと小さい子を連れて行くのであれば、予防接種や医療機関が気になると思いますが。
我が家も、赴任が決まった当時、子どもは6歳・3歳・0歳だったので、小学校・幼稚園・医療機関とすべて現地の事情が気になりました。
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いろいろとリサーチして、それで子どもも連れて行けると考えて、帯同を決めた訳ですが、その中でも最初に考えたのは長男の学校でした。
学校については親の教育方針や子どもの性格などによって判断基準が異なると思います。
今回は、海外生活における子どもの学校選びについて、我が家の考え方と当事者の長男から言われたことを書いていきます。
我が家の教育方針とは?
我が家の教育方針、というか私が子どもたちを育てるうえで最も大切にしているのが、「どこでも生き延びられる人間になること」です。
これから将来何があって、どこか自分の意に沿わない場所で暮らしていかなければならないこともあると思うけれど、そんなときも何となくやり過ごせる強さを持ってほしいなと常々思っています。
これは精神的にも肉体的にも言えることです。
「定住してマイホームを買いたい」なんてよく言っている私ですが、実は夫が転勤族で国内だけではなく海外にも転居をしていく暮らし方は、子どもたちを育てるうえで良いのかもしれません。
子どもたちの体力や精神力は鍛えられたらと思っていますが、勉強面については「いつか必要なときに自分で頑張るだろう。そのときに体力はきっと役に立つ」と、考えています。
そのため、英才教育についてはあまり積極的ではありません。
小1の長男から言われたこと
ブラジル駐在が決まったとき、夫が最も気にしていたのは長男のことでした。
楽しそうに小学校生活を送っている長男が転校すると聞いたら、どんな反応なのだろうか。
しかも、行き先はブラジル…。
長男は最初不安そうでしたが、急に吹っ切れたように「楽しみ!」と言うようになりました。
それは私たち親にとっても意外な展開でした。
ただし、この過去記事には続きがあって、長男の口からはっきりと言われたことがあったのです。
「あのさ、僕日本人学校じゃなかったら行かないから!」
長男から出たこの言葉も私にとっては意外なものでした。
理由は2つあります。
1つは、長男が「日本人学校」という単語を知っていること自体に驚いたこと。
2つ目は、4歳までインドで暮らしていて外国の文化にかなり慣れ親しんでいると思っていた長男が、わざわざ「日本人」という枠を希望したこと。
夫は「もちろん、日本人学校に入れるよ。大丈夫だよ」と、簡単に答えていましたが、私は長男の言葉を噛みしめて理由を考えていました。
子どもを海外で育てるということは何を意味するのか?
私たちより少し先に海外生活を始めたママ友(彼女の子どもは現地のインターナショナルスクールに通っています)に話をしたところ、
「小学校1年生でそんなこと(日本人学校に行きたいという希望)を伝えられるほうがすごいよ」と、お褒めの言葉をいただきました。
けれども、私の頭の中ではモヤモヤが残っていました。
もしかすると、「日本人としか友達になれない」という考えが長男の中に芽生えているのかもしれないと、危惧したからです。
長男に日本人学校が良い理由を聞いてみた
そこで率直に長男に聞いてみました。
「なんで日本人学校に行きたいの?」と。
それから、「ブラジル人の子とは友達になりにくい?」とも、聞いてみました。
すると、長男からは親の私が思っているより、芯の通った答えが返ってきました。
- 僕はブラジル人でもインド人でも、もちろん他の国の人とも仲良くなる自信がある。どこの人であっても、良い人も意地悪な人もいるから。
- 前(インドに住んでいた頃)は英語もわかっていたけど、今は日本語の本を読むのが好き。日本語で授業を受けて、日本語で読んだり書いたりしたい。
- 3年くらいで〇〇小(以前まで在籍していた日本の小学校)に帰るなら、〇〇小のみんなと同じ勉強をしておきたい。そのほうがスムーズに元に戻れるから。
長男がしっかりと自分の意思があって、自分の希望をちゃんと親に伝えてくれたのだと感心しました。
「そうだね、1号(長男のこと)は本を読むのが好きだもんね。じゃあ、ブラジルにも本をたくさん持っていこうね!」
夫婦で微妙にズレていた海外で子育てすることの意味
長男と話をしたことで、小学校低学年の子どもでもちゃんと考えているし、いろんなことをわかっているんだと感じました。
夫にその話をすると、「1号はえらいな!賢いな」と、喜んでいましたが、長男の言葉を突き詰めて考えると、今度は夫の海外赴任に帯同する意味がよくわからなくなってきました。
夫は、「海外で高等教育を受けさせてあげられるほど、うちには余裕がない。だから、ちゃんと日本に戻れるようにしてあげないと!」と、常々言っています。
日本で高等教育を受けさせることを前提とするなら、海外生活はマイナスではないのか?と、私は思ってしまうのです。
それでも、家族5人が全員揃って暮らすということは、人生の中のかなり短い期間だと思うので、やはり帯同することにしたのですが。
私としては、海外で子育てするのは子どもに経験をたくさんさせるという点でメリットがあると考えています。
日本では見られない景色を見ることもできるし、空気感や匂いも感じられたらと思っています。
語学は別にできなくても、言葉も常識も通じない人たちが世の中にはたくさんいることを体感して欲しいとも感じています。
まとめ
海外赴任が決まって親が自分たちの準備に必死になっていると、見落としがちなのが「子どもの気持ち」です。
我が家はどのように転がっても現地校に入れることはなかったと思うのですが、ブラジル行きが決定した時点で長男の考えを聞くことができて良かったです。
これからも親同士の意見がズレていたり、答えが導き出せなかったりするときは、長男の意見も聞いてみようと思っています。
実は、次男の幼稚園も長男の一言が決定打になって決まったのです。
また、その話も今後書いていきたいと思います。
こちらは、海外での幼稚園の選び方の大前提を書いた記事です。
ご参考まで。
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