こんにちは。
先日、はてなブックマークのランキングで上位にあがっていた記事で、私がとても興味深く読ませていただいたものがあります。
この記事を要約すると、
- 記事を書かれている方は海外生活を希望し、実現したお父さん。現在カルフォルニア在住。
- 渡航時4歳だったお嬢さんは、言葉(母語である日本語)の発達が早かった。
- 現地校(もちろん、英語)に入れたが、拒絶。様子を見ているが、改善する様子は見られない。
以上が私が読み取った情報です。
我が家も数ヵ月後にブラジルへの渡航を予定していて、3歳の次男の幼稚園について検討しているところです。
滞在先は異なるものの、とても他人事とは思えなかったので、今回我が家の前任地インドでの体験を基に、海外生活における子どもの幼稚園選びについて書きたいと思います。
海外の幼稚園を検討するときのポイント
まず、海外生活の中で幼稚園を検討するときのポイントを考えたいと思います。
特に、もし海外赴任がなければ日本で普通に幼稚園に入れていただろう方は、日本の幼稚園との違いを押さえておくと良いかと思います。
預け入れ開始の年齢が異なる
私の少ない経験(インド駐在6年・インド国内2拠点で生活)と海外各地に散らばった友人たちの話を総合すると、 海外幼稚園は預け入れの年齢が日本より幼いということは1つの違いだと思います。
恐らく日本のように、「保育園」と「幼稚園」とを明確に分けている国はあまりないのではないでしょうか?
母親が働いていてもいなくても、日中面倒を看る人がいてもいなくても、みんな平等に幼稚園に入ることができます。
ちなみに、調べたところ、我が家の赴任先ブラジルでは生後6ヶ月から受け入れ可能な幼稚園が多いようです。
言葉の違いは大きい
当たり前のことですが、日本で幼稚園に通ったらお友達も日本人がほとんどでしょうし、先生の話す言葉もクラスメイトとの会話も日本語になると思います。
けれども、海外で幼稚園を検討する場合、子どもが幼稚園で何語を使うのかということを気にしなければいけません。
滞在先が英語圏であれば英語の幼稚園が多いのでしょうが、現地の言葉が根付いている地域では、クラスメイトとは現地語、授業は英語というように、子どもが幼稚園で2ヶ国語(ときに3ヶ国語)を使わなければならないこともあります。
海外生活で考えられる幼稚園の種類(場所によりますが)
渡航先によりますが、海外生活で検討できる幼稚園の種類をざっくり3つに分けてみました。
日本人学校付属幼稚園
まずは、日本人学校付属の幼稚園です。
日本の文科省が設置している幼稚園になります。
メリット
先生が日本人で、入園できる子どもも日本人。
日本の幼稚園と同様の教育を受けることができます。
親も子も安心だと思います。
デメリット
大都市かつ、日本人の多い地域にしか設置されていません。
地域によっては、希望者が定員よりも多く、全員入れるという訳ではありません。
PTAなども日本と同じようにあるはずです。
インターナショナルスクール
インターナショナルスクールの付属幼稚園に通わせることも考えられます。
例えば、アメリカンスクール・ブリティッシュスクール・フレンチスクールなどが挙げられます。
メリット
さまざまな国の子どもが集まるので、本当に国際的です。
海外生活をした感じがありますね。
また、英語圏ではない地域に住んでいても、生きた英語やフランス語を習得できるでしょう。
デメリット
とにかく授業料が高いです。
海外駐在員の場合、会社によりますがインターのお金は自腹になることが多いと思います。
インターナショナル・フェスティバルなどで、保護者が参加しなければいけない行事も多い印象があります。
日本人のお母さんたちはよく太巻きを作っています。
現地ローカルスクール
そして、最後に現地のローカル幼稚園です。
現地の子どもたちと一緒に、現地流の教育を受けることになります。
メリット
発展途上国など、日本より物価が安い地域では授業料がびっくりするほど安いでしょう。
また、預かり時間などで融通が利くことも。
その地域の友人ができ、現地の文化を肌で感じることができます。
デメリット
外国人の受け入れに慣れていない幼稚園だと、親の先生も戸惑うことが多々あります。
現地の文化を理解していないと、行事などの準備が困難なことも。
衛生面や食事面で気になる方も多いかもしれません。
我が家の長男の場合(インド)
我が家の長男は、生後2ヶ月から4歳までインドで生活していました。
その間、インドのローカル幼稚園に3年弱通っていました。
ローカル幼稚園を選んだ理由
実は、たくさん幼稚園を見学した訳でもないのに、私は長男の通う幼稚園を決めてしまいました。
ただし、その幼稚園に通わせようと思ったきっかけはありました。
- 現地では2歳で幼稚園に通わせるのが当たり前。公園に行ってもなかなか遊び仲間が見当たらなかった。
- 日本人のお友達とのべったりな関係が苦手で、日本人が選らばなそうな場所をあえて選んだ。
- 園長先生が近所に住んでいて、とても気さくで良い方だったから。
この3つが長男をローカル幼稚園に通わせ始めた理由です。
インドのローカル幼稚園はこんなところ
長男が通っていたインドのローカル幼稚園。
日本人には想像しがたい雰囲気の幼稚園でした。
長男以外クラスメイトは全員インド人
時々外国人の園児が入園することはありますが、基本的にはクラスメイトは長男以外インド人の子どもでした。
インド人だからどうということもなく、長男曰く「日本の幼稚園と同じように良い子も悪い子もいた」そうです。
クラスメイトとの会話や先生との雑談は、現地の言葉カンナダ語。
当時の長男はカンナダ語でケンカできるようになっていました。
教育熱心。モンテッソーリ教育を実践
私たちにとっては驚くほど授業料が安かった幼稚園ですが、現地のインド人にとってはそれなりの金額でした。
インドの親御さんたちはしっかり教育を受けさせたくて幼稚園に通わせているので、教育のレベルはものすごく高かったです。
2歳児クラスで鉛筆の持ち方や運筆をし、アルファベットは書かせていました。
英語と算数、理科の実験のようなことをやっていて、宿題が出ることもありました。
また、インドの幼稚園ではモンテッソーリ教育を推進しているところが多く、長男の幼稚園もモンテッソーリに基づいていたようです。
(私は幼児教育の知識を得ないまま幼稚園児の母になってしまいました。反省)
かなりアットホームな雰囲気
クラスの人数は多くて20人。
長男が最後通っていたクラスは7人だったのでした。
そこに担任の先生と補助の先生が付いていて、それにプラスして生活面(トイレや食事の補助など)をサポートするナニーさんもいました。
このため、かなり手厚く子どもを看てくれていたと思います。
また、毎日の送迎は父親がするという家庭も多く、クラスメイトのお父さん・お母さん・おばあちゃんなどと顔見知りになる機会も多かったです。
私の勝手な感想
私の信条として、自分の子どもには「どこの国の子も平等だし、仲良くなれる存在だ」ということを伝えたいということがありました。
この点からすると、我が長男は私が伝えたかったことを実感してくれたと思います。
毎回ほとんど無茶振りでインドのお祭りにちなんだイベントが企画され、準備をしなければならないことは大変でしたが、長男がローカル幼稚園に行ってなかったらできなかった経験を、親としてたくさん積ませてもらったと感じます。
また、長男が幼稚園児だったときに、私はインドで次男を出産していますが、延長保育など臨機応変に対応してくれたのも助かりました。
まとめ
いろいろ書きましたが、これはあくまでも私の感想です。
今振り返ってみて1番思うのは、「無知ってすごい」ということです。
私がもし日本で子育てをしていたら、自分の中に日本の常識や基準が染み付いていたはずです。
それがないまま長男をインドで子育てしていたため、いきなりローカル幼稚園に入園させたんだと思います。
きっと、現地の日本人には「プージャさんって変わっているよね?」と、言われていたことでしょう。
ここでは実際に幼稚園に通った長男の視点を欠いていますので、また機会があれば長男のこと(ローカル幼稚園の感想や日本の幼稚園に転園したときのこと)などを記事にできたらと思います。