転勤妻プージャの日記

夫は転勤族。子ども3人を育てながら東へ西へ引越しをしていく様子を綴ります。

インド旅行に行った気分になった!映画「あなたの名前を呼べたなら」の感想。

今週のお題「最近見た映画」

こちらの記事を書いている途中で週をまたいでしまい、今週のお題から外れてしまいました。
でも、しつこく書こうと思います。

先月保育園入園準備のとき、末っ子と自宅で過ごすために「プリキュア」のDVDをツタヤで借りました。
4本借りると1,000円だったので、無理やり4本借りるために私が気になっていたDVDも借りました。
インド映画の「あなたの名前を呼べたなら」という作品です。
原題は「sir」と言います。

何度かブログに書いているかもしれませんが、私はインドに住んでいました。
初めての駐在生活で大変なことはいっぱいあったけれど、やはり思い出深く大好きな国です。
とくに私は次男をインドで出産したため、なんとなくインドに足を向けて寝られないような感覚でいます。

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こちらの作品は、とにかくいたるところに私のインド生活を思い出させるような風景が並んでいて、郷愁に似たものを感じました。

軽くあらすじを紹介すると…。
主人公のラトナは、インドの大都会ムンバイで住み込みのメイドとして働いている未亡人です。
未亡人といっても、彼女は若く、結婚してすぐに夫を亡くしています。
住み込み先は、建設会社の御曹司アシュヴィン夫妻の高級マンション。
のはずが、アシュヴィンの結婚は、直前に婚約者の浮気により破談になります。
思いがけず、アシュヴィン1人のマンションに住みこむことになったラトナ。
雇い主とメイドという2人の間に、少しずつ変化が生まれ始めるというお話です。

予告編を貼り付けますが、予告編のナレーションにはかなり違和感を感じています。
「勇気が湧いてくる」なんて、生易しいものじゃないと思います。

映画『あなたの名前を呼べたなら』予告編


アシュヴィンの住んでいるマンションは超高級マンションなので私が住んでいたものとは少し違うのですが、インドのマンションの構造がなんだかとても懐かして。
エントランスや出入りするメイドやドライバー。
「そうそう、こんな感じ!」と、思い出します。

主役ラトナ役の女優さんが素晴らしい!
だって、もうメイドさんにしか見えないから。
メイド仲間のラクシュミーも、私の友達の家に通っていたメイドさんに見えます。

インド人女性の服装やマーケットの色鮮やかさも、旅行に出かけた感覚を味わえます。
「いやいや、マーケットはもっと埃っぽくてニオイが独特で、ハエがいるはず!」なんて、突っ込みながらも、密なインドの風景にため息が出ます。

しかしながら、肝心のストーリーはというと、インドに住んでいたからこそ難しいと感じてしまいました。
「インド人の率直な感想が聞きたい!」とも、思いました。

というのも、ラトナとアシュヴィンは途中から恋仲に発展しそうになるのですが、インドの階級社会って本当に天と地ほどの違いがあるのです。
「身分違いの恋」みたいな映画は多いのですが、ここまでかけ離れた2人がこうなることはあるのかな?と。

私の知る限り、インドの方って親をとにかく大事にします。
10年ほど前に同じ英語学校に通っていた私の友人(インド人女性)は、「世界で1番大切なのは両親。息子は2番目」と言っていました。
当時まだ子どもがいなかった私は「そうなんだ。親孝行だね」なんて思っていたけれど、親になった今思うと共感できません。
やっぱり私は子どもが1番になると思う。

ラトナとアシュヴィンがお互い惹かれ合っていても、絶対にアシュヴィンの親は2人の仲を認めないでしょう。
そして、アシュヴィンは親の意向に逆らえないのでは?と、思うのです。
なんなら、ラトナの実家に脅しをかけたりお金を包んだり、あらゆる形で阻止をすると思います。

でも、これは私が知っている5年前までのインドの常識で、もしかすると今のインド人の若者はもっとさばけているのかもしれません。
ラトナのような女性がもっともっと生きやすい国になっていると良いなーと、思います。

まあ、なんだかんだ文句を言ったものの、最後は号泣しました。
良い映画でした。

インド映画はダンスと歌が盛りだくさんで、上映時間3時間以上の作品が一般的ですが、こちらの作品はダンスシーンがほとんどなく上映時間も99分と短め。
インド映画入門編として楽しめると思います。