転勤妻プージャの日記

夫は転勤族。子ども3人を育てながら東へ西へ引越しをしていく様子を綴ります。

スリランカの同時多発テロ事件のショック。海外在住者として思うところを書いてみます。

こんにちは。
私は現在日本との時差が激しく異なる場所に住んでいるため、スリランカで同時多発テロが起きたことを知ったのは、4月21日の午前3時過ぎのことでした。
長女が咳き込んで吐き戻してしまい、その処理をしている最中、何となくスマホに手を取るとLINEのニュース速報が出ていたのです。

私はスリランカに行ったことはありません。
けれども、お隣の国のインドに6年間住んでいたため、とても親近感を持っていました。

ちょうど私がインド駐在を始める前にスリランカの内戦は終わり、インド時代のお友達の中でも身近な旅行先としてスリランカは人気の場所だったということも、親近感の要因の1つだと思います。
旅行から帰ってきた友人たちは、「同じ南アジアだけど、インドとは違いピースフルな空気があふれている場所だった。また行きたい」と、みんな一様にスリランカを褒め称えていたのを記憶しています。

そんなピースフルな国で、今回のような同時多発テロが起きてしまうなんて…。
犠牲者の数もかなり多くてつらい気持ちになりますが、その中に現地に在住していた日本人の方がいらっしゃるということを知り、より一層重たい気分でいます。

今までさまざまな事件を見聞きしてきましたが、「そこにいたのは私だったかもしれない」と、こんなに強く感じた出来事はなかったからです。
日本も100パーセント安全な国という訳ではありませんが、海外に住んでいると特に気をつけないといけないこともあります。

今回のスリランカのテロ事件に関して、私が思ったことをいくつか書き出したいと思います。

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テロに遭う遭わないは運?もし避ける方法があるとしたら…

スリランカのテロから数日が経ち、実行グループの犯行声明や犯行についての詳報が流れ始めています。
その中で、「スリランカ政府が事前にテロの兆候を掴んでいた」という情報もありますが、これは一般市民には事前に公開されないものだと思うので、現地に住んでいてもどうしようもないと思います。
(ホテルのセキュリティーチェックの強化など、できることはあったのでは?とも思いますが)

テロリズムというものはもともと突然起こし一般市民の安全を脅かす攻撃方法なので、そういう意味ではテロに遭うかどうかは運次第なのかもしれません。

けれども、もし危険を避けられるのであれば、現地のことをよく知るということは大切なことだと思います。


例えばですが、以前私が住んでいたインドでは、今でもヒンドゥー教徒とイスラム教徒との対立が残っています。
そして、その対立に起因して、デモや暴動、テロなどが起こりやすい日というものがありました。

  • 宗教対立に関する重要な裁判の判決が下りる日
  • 過去に事件が起きた日
  • ラマダーン期間中
  • 独立記念日や共和国記念日など政府要人が集まる日

上記がインドでよくテロへの注意喚起が呼びかけられていた日です。

今回のスリランカのテロについては、特に上記のようなものは当てはまらないかもしれません。
けれども、もしその国や地域の事情があるようであれば、現地の事情に従ったほうが危険を避けることができるでしょう。

テロに遭う可能性よりも非常事態宣言が出る可能性のほうが高い

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今回のスリランカのテロを受けて、「もし自分が住んでいる場所で非常事態宣言が出されたらどうしたら良いんだろう?」ということを考えました。
テロや災害が起きると、急に当たり前だった日常が一変してしまうことでしょう。
これが周りと容易にコミュニケーションの取れる日本ではなく、海外で起きた場合、私はどうやって子どもたちを守ることができるのでしょうか?

外出禁止令に備えるために「食料」

まず、突然外出禁止令が出たときのために、やっておくべきことを考えました。
やはり、籠城するために必要なのは水や食料品ですね!
ある程度自宅に備えておこうと思います。

危険を察知するために「語学力」

また、現地の言葉を習得することも大事だと思います。
今の私、ポルトガル語で「あっちへ逃げろ!」と、言われてもどうして良いのかわからない状態ですので…。
これから、家庭教師をお願いしようと思っているので、真面目に勉強しようと思います。

逃げるために「大使館・領事館情報」

「もう国外退去するしかない!」という状況になった場合、やはり私たちが頼ることができるのは日本という国です。
過去に駐在中に内戦が始まったという方から話を聞いたことがありますが、そのときは大使館から連絡が来て、政府専用機で日本に帰国したそうです。

外務省の海外安全ホームページでは、登録をしておくと事前に現地の安全情報をメールでもらえます。
また、長期滞在する場合には、在留届を出しておくと、いざというときに支援を受けることができます。
www.anzen.mofa.go.jp

我が家はすでに在留届を提出していますが、それと同時に「もしも」のときにどのように動いたら良いのか事前に考えてみようと思いました。

まとめ

今回のスリランカでのテロ事件は、在住邦人の方が犠牲になられたことを知って、普段よりもニュースを気にしていた出来事でした。
しかも、詳報が伝わるにつれて、その方が私と同じように海外で子育てをされているママだと知り、より衝撃を受けました。

日本人の方だけでなく、たくさんの犠牲者を出している今回のテロ事件。
犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、スリランカの皆様がまたいつも通りのピースフルな生活を早く取り戻せることを祈っております。