今週のお題「夏休み」
暑くて楽しいイベントが盛りだくさんの夏休み。
去年の夏を振り返ると、あまりにも暑すぎて恒例のベランダプールも出せないような日が続いていたのを思い出します。
そして、今回の記事もせっかくのワクワクする季節に水を差すようで、申し訳ないのですが…。
実はこの間、日本にいる父からラインのメッセージが届き、私の伯父が入院しており容態があまり良くないことを知りました。
遠方に住んでいる伯父とは頻繁に会っていた訳ではありませんが、いかにも九州男児というような寡黙な雰囲気と、お酒を飲んだときの目尻の下がった顔を思い出して、何とも言えない気持ちになりました。
きっと、伯父と年齢も近くて親しい思い出を持っている父は、より重たい気持ちでいるのだと思います。
そういえばと、振り返ると、私の両祖父が亡くなったのも夏の暑い最中のことでした。
お盆があるからかもしれませんが、夏の暑さとお線香の香りは一緒に思い出される記憶になっています。
すでに落ち込んでいるであろう父を刺激することは避けたいのですが、私が海外生活を始める前に本当は聞いてみたかった両親の終活について、近いうちにしっかり把握しておきたいという気持ちが強くなってきました。
この夏休みの課題として、私はどんな風に両親の終活について確認すれば良いのか考えたいと思います。
伯父の不調から気づいたこと
伯父について連絡を受けたとき、私がとっさに思ったのは「まだ若いでしょ?」というものでした。
私の4人の祖父母のうち3人はすでに他界していますが、みんな80歳を超えてからのお葬式でした。
しかしながら、伯父はまだ60代。
不謹慎な言い方かもしれませんが、確実に親世代にバトンが回ってきているような気がしたのです。
今までどちらかと言うと、両親は私を助けてくれる存在でした。
父は私が3人目を妊娠・出産したときに、泊まり込みで家事を手伝いに来てくれました。
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もちろん、母もいつも育児に関してのアドバイザーだし、実際に助けてもらうことが多くあります。
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けれども、やはり確実に歳を取っているし、頼ってばかりもいられないというのも事実です。
両親に何かあったときに、地球の裏側にいる私は何をできるのだろうと考え始めました。
海外在住者の私も30代で始めた終活について
終活とは「人生のエンディングについて考えて、今後の人生をよりよく生きるための活動」なのだそうです。
私の年齢だと本来はまだまだ人生の折り返し地点にも満たないのでしょう。
しかしながら、海外に住んでいるということで、「万が一の場合」というものを強く意識することがあり、私自身も終活を始めようと思いました。
30代で終活を意識した理由とは?
終活を最初に意識したのは、前回のインド駐在のときだったと思います。
一度書いたことがありますが、当時はイスラム国が建国宣言をしたこともあり、世界各地でテロが起きていました。
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パキスタンとの間で時々紛争が起きるインドも、例外ではなく、しばしばテロや暴動が起きていたのです。
また、当時飛行機の事故も頻発していました。
海外に住んでいるので、テロや飛行機事故に遭う確率は日本に住んでいるよりも高いだろうと思い、自分にもしものことがあったときに、お墓やお葬式をどのようにしてもらったら良いのかと考えたことが、終活を意識したきっかけでした。
私が始めた終活はエンディングノートの記入
まだお墓や葬儀の予約をするのは現実的ではないので、私はまずエンディングノートの作成から終活をスタートさせました。
私が実際に購入して使っているのはこちらのノートです。
かなり薄くて書く項目がまとまっているので、初心者にはおすすめのエンディングノートです。
一応エンディングノートということになっていますが、このノートは財布や携帯を紛失したときなどにとても役立つと思います。
私はこのノートを作成してから、長いこと使っていない銀行口座の存在を思い出し、解約の手続きをしました。
旧姓で登録されていたため、本人確認などに時間がかかりましたが、凍結されていた口座から10万円取り戻したときは嬉しかったです。
これは私が独身時代に貯めたお金が入っている口座に入れ、もしものときの私の葬儀代並びに子どもたちの学費の足しにできたらと思っています。
また、海外生活を始める前にノートを作成しておいて良かったと思うことがあります。
それは、キャッシュカードなどのパスワードは使っていないと忘れることがあるからです。
エンディングノートは個人情報が詰まっているので紛失などは恐いですが、ずっと自宅において保管する分には良いかなと思います。
娘から両親に聞いておきたいことって何だろう?
両親が元気なうちに聞きたいことは、ずばり葬儀やお墓のことです。
両親も何度か転居をしているので、交友関係にはわからない部分があります。
何かあったときに、誰に連絡をしてほしいのか、希望があれば事前に知っておきたいと思います。
お墓についても、菩提寺と先祖代々のお墓があるものの、私は菩提寺の慣習がまったくわからないので、お布施などの金額もわかりません。
これは終活とは違うかもしれませんが、実家のある地域の習慣など、マナーの面でいろいろ教えてもらいたいことがあります。
まとめ
この記事を書き始めてからしばらくして、伯父の訃報を受けました。
私は葬儀に参列することはできませんが、もう会えないのだと思うと寂しい気持ちになります。
と、同時に残された家族のことが気がかりです。
私もいつか両親を送らなければならない日が来るでしょう。
年老いた祖母もまだ健在ですが、どんな順番になるのかは誰もわかりません。
私が先になる可能性だってあります。
けれども、いつかやって来るその日まで、ありきたりな言葉ですが、幸せでいられたら良いなと思います。
そんなことを考える数日間でした。