気づけば12月も半ば。
ここ数週間は、子どもたち関係のお誕生日会や送別会、クリスマスプレゼントなどを買いに出かける日が続いています。
先日、パウリスタ大通りに買い出しに出かけたら、ジャパンハウスで気になる表示を見つけました。
大変申し訳ないのですが、私はぱっと見て「浦沢直樹」さんがどんな作品を描いている方なのかわかりませんでした。
けれども、そのときは水曜日のお昼前だというのに、たくさんの方がこの表示を指さしながら中に入っていきます。
人は見た目で判断できないけれど、ぱっと見「漫画」とは無縁そうなビジネスマン風の人や中高年層まで建物内に吸い込まれていきました。
私も気になって後をつけてみたので、その感想を書き記したいと思います。
「浦沢直樹~漫画という芸術~」の会場、ジャパンハウスとは?
ジャパンハウス(JAPAN HOUSE)とは、日本のカルチャーを紹介して、日本に興味を持ってもらうことを目的として作られた施設です。
海外3拠点に設置されていて、サンパウロ以外だと、ロンドンとロサンゼルスにあります。
なぜ、この3拠点なのかはよくわかりません。
www.japanhouse.jp
サンパウロのジャパンハウスには、展示スペースが複数あって、いつも面白い展示会が行われています。
日本の布をテーマにしていたり、生け花だったり、書であったり。
展示スペース以外にはカフェやレストランがあり、日本食をいただくことができます。
建築家・隈研吾氏が手がけたそうで、サンパウロのジャパンハウスには木や和紙があしらわれていて、ものすごく目立つ建物です。
とても居心地の良い空間なのですが、子どもが騒いだり展示物に触れたりするのが恐くて、家族連れで出かけることはほとんどありません。
ただ、こちらのトイレはTOTO製のウォシュレット付きのもので、とてもきれいなのでピンチのときには立ち寄る場所となっています。
圧巻!「浦沢直樹~漫画という芸術~」
2階まで階段で上ってみると、いきなり『YAWARA!』のキャラクターたちが出迎えてくれます。
「そうか、浦沢直樹さんって『YAWARA!』の作者だったのか!!?」
私は『YAWARA!』を小学生のときにテレビアニメで毎回欠かさず見ていました。
「あ!おじいちゃんだ!!」と、童心に戻って静かにはしゃぎます。
ブラジルでも、日本の漫画は人気なんですねー。
ポルトガル語に翻訳されて、多くの方が読んでいるようです。
展示物の一部は写真撮影禁止のマークがついていましたが、大部分は写真を撮ってもOKでした。
ブラジル人の家族連れやカップルも思い思いのポーズで写真を撮っていました。
たぶん、漫画のワンシーンを熟知していて、登場人物になりきってポーズをとっている方も多かったです。
特に人気だったのは、こちらのコーナー。
なかには、1つ1つの漫画を食い入るように読んでいる方も。
私でも知っているこの方。
ちょっと怖かったので、恐る恐る写真におさめました。
これって、すごく貴重な絵なのでは!!?
弟に自慢したいと思います。
私のようなよくわかっていない人間でも、魅了される展示物がいっぱいでした。
展示されていたのは、『YAWARA!』の他、『MONSTAR』、『20世紀少年』、『PLUTO』などなど。
撮影NGの場所に漫画をそのまま拡大して展示しているものもあったのですが、作品の一部なのに面白かったです。
読んでみたいなと思いました。
「浦沢直樹~漫画という芸術~」展の開催期間や料金
サンパウロでは、2019年10月29日~2020年1月5日で開催されています。
入場料は無料。開催時間は、ジャパンハウス・サンパウロの開室時間に準じています。
調べてみたら、この展示会はロサンゼルス・ロンドンではすでに巡回していて、最後にサンパウロに回ってきたそうです。
なので、今のところ2020年1月5日は全世界でこの展示会を見ることができる最後の日ということになります。
お正月休みを利用して、もう一度行くしかないですね!
まとめ
ジャパニーズ・カルチャーというと、武術や茶道・サムライといったものがメインなのかと私は思っていました。
けれども、日本に興味があるという外国人に聞くと、その入り口に漫画やアニメを挙げる方が多いように思います。
私の住んでいるマンションで時々エレベーターに乗り合わせるお兄さん(おそらく高校生)は、よく見るとリュックサックにケロロ軍曹を付けています。
そういえば、インドの田舎町に旅行に行ったときに、ガイドをしてくれたホテル従業員のお兄さんも私たちが日本人だと知って、
「Do you know "NARUTO"?」と、聞いてきたことがありました。
夫は楽しそうに「NARUTO談義」に花を咲かせていました。
たしかに、こちらとしても「俺はサムライが好きだ」と言われるよりも、話は盛り上がりそうな気がします。
ジャパンハウスは少し堅苦しい展示を行っているイメージでしたが、今回の展示でよりカジュアルに日本を感じてもらたら良いなと思いました。
日本にいたら大人買いしたい…。