転勤妻プージャの日記

夫は転勤族。子ども3人を育てながら東へ西へ引越しをしていく様子を綴ります。

【海外赴任】一緒にいたくて帯同したのにワンオペ育児?理想と現実のギャップの話

こんにちは。
実は我が家は先月から、ほとんど夫が不在にしています。

ブラジル国内出張が何度かあったり、出張者のアテンドのため帰宅が深夜になったりが続いていたのですが、極めつけに15日間の日本への出張がありました。
日本への出張前日にブラジル国内出張から帰ってきたというような強硬スケジュールだったので、「パパとずっと遊んでないね…」と、子どもたちをがっかりさせたまま夫は日本へ旅立っていきました。

現在夫は日本滞在中ですが、夫の出発2日前から長男が高熱で倒れてしまいました。
次に次男、現在長女と、順番に違うタイプの体調不良に陥っていて、3人の登下校と病院の通院のスケジュールで私は頭がいっぱいになっています。

「家族一緒が良いから」という理由で夫の海外赴任に帯同しても、夫が仕事や出張で自宅にいなくて、なかなか家族一緒に過ごせないというのは、海外駐在経験者のあるあるだと思うのです。

そんな家族の理想と現実、ワンオペ育児を切り抜ける方法を、私の経験をもとに書いていきたいと思います。
海外生活開始前に単身赴任を考えていたとき書いたこちらの記事も、もし良かったらご参照ください。
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海外赴任とワンオペ育児について

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「海外赴任」と「ワンオペ育児」と入れて検索すると、「夫が単身海外赴任していて、日本で妻がワンオペ育児」と「夫の海外赴任に帯同したものの、海外で妻がワンオペ育児」という2つのパターンが出てきます。
そして、どちらかというと前者のほうが体験談としては多いように思われます。

日本で夫不在のワンオペの場合には、妻が仕事をしていることが多く、かなり大変な状況であることは想像できます。

反対に、海外赴任に帯同してきた駐在妻の場合、会社規定によって就労が認められておらず、多くの方が無職状態です。
このため、海外でワンオペ育児と言われても、「でも仕事していないから楽だよね?」と、思われる方もいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
実際に自身が子どもの頃に父親の仕事の都合で海外生活をしていた私の友人は、「いつもお母さんは習い事に行ったりお茶やランチに出かけたりして、すごく楽しそうだった」と、話してくれたことがありました。
彼女の家族が海外駐在していたのは、25年前くらい。
一般的な「海外駐在」のイメージは、まだその当時の「優雅な海外生活」に近く、ワンオペ育児というブラックな匂いはしないのかもしれません。

海外でワンオペ育児の実態とは?

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海外でワンオペ育児の実例をご紹介したいと思い、書き始めていたのですが、これは駐在している地域や家庭の状況によってかなり違いがあることに気づきました。
ワンオペ育児と書きましたが、家事などすべてを1人で回さなければいけません。
ブラジル生活初心者が集まって話したときに、出てきたワンオペ育児の大変さについて書きだしていきたいと思います。

24時間子どもと一緒(特に未就園児)

我が家の場合、末っ子が未就園児なので、夫が不在だと24時間子どもと離れることがありません。

夫がいるときは長男と夫が別部屋で寝るのですが、夫が不在だと長男も含め子ども3人と私でクイーンサイズのベッドに寝ています。
ただし、子どもたちは全員寝相が悪く、夜中に容赦なく足蹴りしてきます。
被害者が私だった場合には、「痛い!!」と、子どもの位置を変えれば良いのですが、長女に兄たちの足が飛んできたときは、長女が泣き出し30分から1時間ほど抱っこでなだめなければいけません。

断乳してしっかり睡眠を確保できると思っていましたが、ワンオペ状態だとよく眠ることができず、ここ数日湿布を貼らないと肩が上がらない状態です。
が、子どもが24時間体制でついているので、治療やマッサージなどに行くこともできません。

子どもの送迎を1人でこなす

子どもの送迎を1人でこなすのは当たり前だと思われるかもしれません。
しかしながら、海外と日本では子どもの送迎について感覚が違うところもあります。

例えば、我が家の場合、日本では小学校には1人で徒歩通学でした。
習い事も、校区内で暗い時間でなければ、長男は友達と連れ立って子どもだけで行っていました。

けれども、危険の多い海外では、子どもだけで外を歩かせるのは厳禁です。
ちょっとした距離でも、子どもの用事には必ず親がついていく必要があります。

子どもが複数いる場合には、それぞれの下校時刻や送迎の時間を考慮しながら動くため、頭の中は日本にいるとき以上に時計がぐるぐる回っている状態です。

子ども総動員で病院通い

我が家はブラジル生活を始めてから、本当にいろいろな体調不良に陥っています。
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その都度、子どもたちを病院に連れていきますが、個人のクリニックは午後から開院することが多く、長男・次男の下校時刻と診察の時間が被ってしまうことが多々あります。
それを防ぐために、兄たちが下校してから全員で病院へ行くことが多く、かかりつけの小児科の先生からは「お母さん、いつも大変ねー」と、苦笑いされています。
ウロウロする長女はエルゴで抱っこして、高熱でフラフラの長男を支えながら歩いていたので。

夫が不在だと、夜間救急に行かなければならないときも、3人を連れて行かなければなりません。
ただでさえ夜間の外出は避けたい地域なのに、子どもを連れて1人でタクシーに乗るのは勇気が必要です。

家の修理への対応に明け暮れる

入居して半年経っていない我が家ですが、さまざまな家の不調があり修理をしてきました。
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約束の時間に修理業者がやってこないというのは、海外では普通のことなのでしょうか?
その都度自宅に待機し、来るかどうかわからない待ち人を待ち続け、他の予定をキャンセルして…。
やって来た言葉の通じない修理業者とのやり取りもすべて妻の仕事です。

修理の頻度は家の状態によって異なりますが、多かれ少なかれ経験される方が多い問題だと思います。

慣れない場所での慣れない食材の買い出し

どこで何が手に入るのかを考えながら、よくわからない野菜や塊の肉が並んでいる中での買い物は、結構ストレスが溜まるものだと思います。
自宅で日本と同じような美味しいものを食べられるのは、妻が日中一生懸命食材を買い出して、持参した貴重な調味料を使って、何とか調理しているからに他なりません。
例外的に、お手伝いさんがお料理も作ってくれて、妻よりも上手というラッキーもありますが、地道な努力によるところが多いと思います。

やたら広い家の掃除

現在の我が家、日本で暮らしていたマンションの3倍の広さがあります。
トイレは3つ、シャワールームは2つあります。
無駄な広さなのですが、セキュリティーのことと子どもの遊ぶスペース確保を考えて、この物件にした訳です。
この家をすべてきれいに保つのは、本当に大変!

しかも、掃除中に構って欲しい長女がお手伝い(邪魔ともいう)をしてくれるので、本当に時間がいくらあっても足りません。

ワンオペ育児を乗り切る方法とは?

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こんな大変なワンオペ育児ですが、乗り切る方法はあるのでしょうか?

思いきって人に頼ること

どうしようもないときは、思いきって人に頼るしかありません。
これは日本でも海外でも同じだと思います。

日本だったら親や兄弟(特に姉妹)が近くに住んでいて、ピンチの時は駆けつけてくれるかもしれません。
そういう頼みやすい人が近くにいる場合は良いのですが、我が家は転勤族で両家の両親ともに新幹線使用しても4~5時間ほどかかる場所に住んでいたため、気軽に頼むことはできませんでした。

夫がブラジルに先に着任している間に私が病院通いしなければいけなかったとき、助けてくれたのはママ友でした。
遠くの親戚よりも近くの他人ということで、日本でも海外でもうまく友人関係を築けるとワンオペ育児も何とかなるかもしれません。

ただ、駐在妻同士の付き合いは、逃げ場がない分濃密になりがちです。
それが得意な人も不得意な人もいるでしょう。
けれども、誰か1人だけでも心を許せて何でも話せる人がいると、駐在生活は少し楽になると思います。

海外では日本よりも人を雇うのが簡単なこともある

日本ではシッターさんを雇うことがまだまだ難しいようですが、海外だとメイドさんやシッターさんを雇うハードルが少ないケースもあります。

私が以前住んでいたインドでは、お抱えのメイドさんやシッターさんがいて、奥様たちのランチ会にもシッターさんを連れてきている方もいらっしゃいました。
ブラジル人の家庭は夫婦が共働きであることが一般的なので、やはりシッターさんを使っている人が多くいます。
優秀な人であればその分雇うお金も高いのですが、それでも日本でお願いするよりも安いし使いやすいようです。

まとめ

海外赴任に帯同したのにワンオペ育児を強いられているママさんは、勝手の違う異国の地で毎日大変な思いをしているはずです。
一緒に育児を頑張る仲間を探したり、使用人を雇って自分が休める時間を得たりできたら、少し楽になるのではないかと思います。

夫側も、海外についてきてくれて育児を頑張っている妻を労う余裕を持てると、海外でも家族で楽しく過ごせるのではないでしょうか?
妻は別に夫のお世話をするために帯同している訳ではないのですから。

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