転勤妻プージャの日記

夫は転勤族。子ども3人を育てながら東へ西へ引越しをしていく様子を綴ります。

ファミレスは子連れにとっての癒し空間。

1年ぶりに日本に帰ってきて、実家からスープの冷めない距離に住んでいます。

久しぶりに実家の近くに住んで気づいたのは、街中で働いている人の多くが、私よりも20歳以上年上の方だということ。
昔からそんな場所だったっけ?

気がつけば、スーパーもコンビニも、駐車場での誘導も、50歳~60歳以上だと思われる方が支えています。


ここ数ヶ月何度も子どもたちと一緒に行っているファミレスも、ホールで働いている方は50歳以上の女性です。

私が学生の頃、学生のアルバイトの定番はファミレスだったはずと記憶しています。
時間帯の違いなのかもしれませんが、平日や土曜日のランチタイムに行くと、ホールは50代の女性2人でまわしているようです。
時代が変わったのかもしれません。

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もともと私は子どもと外食に行くのが得意ではありません。
それは、子どもが飲み物をこぼしたり急にトイレに行きたくなったりと、ハプニングが起きることを予想するだけで、どっと疲れてしまうからです。

我が家は2歳から小学生までの子どもが3人いるので、こういったハプニングは自宅でも起こり得ます。
けれども、外食が面倒だと感じるのは、恐らく私がよその人からの視線を気にしすぎているからだと思います。

もし、子どもが愚図ったり、子ども同士で小競り合いを始めたりしたら、どうしよう。
周りに「うるさい子連れ」と思われたら、イヤだなー。

などと、必要以上に気にしすぎているのです。

ニュースやSNSで見聞きするほど、私は子どもを連れていてイヤな目に遭ったことはありません。
だから、自意識過剰なのかもしれませんが、子どもと一緒にいるときはとにかく周囲を気にして、気を張っているのです。
「チッ」などと舌打ちする音が聞こえでもすれば、心臓がバクバクしてしまうと思います。
そして、必要以上に、子どもたちに厳しく接してしまいます。


そんな私がこの数ヶ月で何度も近所のファミレスに行っているのは、ファミレスの居心地の良さを初めて感じているからです。

私たちが行くときにいつもホールで働いている、50代と思われる女性は、とにかく子どもに親切です。
入店して席に着いたら、当たり前のように子ども用の食器とカトラリーを2セット持ってきてくれます。
「心からお子様を歓迎しています」という雰囲気です。

4歳の次男はドリンクバーを自分で入れたがりますが、うまく操作できないときはさりげなく後ろから「ボタンここよ」と、声をかけてくれます。

食事が終わって、8歳長男と2歳長女がおまけのおもちゃで遊び始め、食べ終わった食事のプレートを腕で押してしまいそうになったときは、
すかさず「終わったお食事は片付けますね!」と、テーブルに来てくれました。

他のお客さんもたくさんいるなかで優先的に下げものをしてもらったことも、とてもありがたかったのですが、
食器を片付けているときに「お腹いっぱい食べたかな?」と、子どもに聞いてくれたのも何だがホッとしたポイントでした。


その方に子どもがいるかどうかはわかりません。
ですが、子育てをしていなかったら、なかなか自然にできないふるまいだと思います。

初めてそのお店に入ったときは、自分よりずっと年上の方が働いているのに、自分が子どもと外食という贅沢をしているのは、気がひけるように感じました。
けれども、その年の方だからこそできる仕事ぶりなんだと感心してからは、私も素直にお客さんでいさせてもらおうと考えるようになりました。


「子育ての経験は仕事に生きる」という文言は、女性向けのキャリアセミナーなどで何度も聞いたことがあります。
私は子どもの面倒を自宅でみながら在宅で働いている身で、母親業も8年以上やっていますが、仕事に生きるような感覚はありません。
子育てのノウハウはまだわからないし、きっと今後もわからないと思います。


けれども、あのファミレスのパートさんのように、子連れの親が何をして欲しいのかということは、少しだけわかるようになった気がします。
何か大きいことはできないと思うけれど、どんな仕事をしていても子育てに疲れた親をホッとさせられるような仕事がしたいなーと、思う土曜日の昼間でした。


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by オリックスグループ