転勤妻プージャの日記

夫は転勤族。子ども3人を育てながら東へ西へ引越しをしていく様子を綴ります。

【海外赴任】ブラジルで流行中の黄熱病。母子ともに現地で予防接種を受けてイエローカードをもらいました!

こんにちは。

体調不良が続き、延び延びになってしまっていた黄熱病の予防接種。
子どもと私の体調が落ち着いたので、現地の病院で予防接種を受けることにしました。

意外と簡単に受けることができたので、今回はブラジル国内で受ける黄熱病ワクチンについて書きたいと思います。

ちなみに、体調不良やブラジルの病院についてはこちらで何度か記事にしています。
基本的にブラジルの医療費は高価です。

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黄熱病ってどんな病気?

「黄熱病」とは、日本人には耳慣れない病気だと思います。
もしかすると、現在千円札に印刷されている野口英世が、黄熱病の研究中にこの病気に罹患して亡くなったことをご存知の方がいらっしゃるかもしれません。

黄熱病は蚊を媒介として広まる感染症で、現在でも中南米やアフリカの国々で感染の危険があるものです。
黄熱病に罹患した場合の死亡率は、30~50パーセント。
罹患してからの特効薬はありませんので、予防接種を受けるか蚊に刺されないようにするかが大切です。

ブラジル渡航前に予防接種を受けられなかった理由

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ブラジルは黄熱病のワクチンを接種してからの渡航が推奨されている国です。
しかしながら、イエローカード(黄熱病の接種証明書)を入国時に提示する必要はありません。
我が家はブラジル渡航前に、夫と長男だけが黄熱病の予防接種を受けました。
私と下の子2人は受けられない事情があったのです。

日本国内では黄熱病のワクチンを扱っている病院が少ないため

まず、黄熱病は日本で生活するうえで必要のないワクチンなので、国内で扱っている病院は少ないのです。
厚生労働省のホームページには黄熱病のワクチンに対応できる検疫所が載っていますので、必要な方はご参照ください。
www.forth.go.jp

当時我が家から行ける範囲の検疫所に確認を取りましたが、7歳未満の子どもに対応していないと断られてしまい、1歳と3歳の子どもは受けられませんでした。

授乳中の女性は予防接種を受けられなかったため

受けられる年齢の夫・長男・私だけ受けようと思っていたのですが、私は当時末っ子の授乳中でした。
ワクチン接種後2週間は授乳ができないと説明を受け、「2週間授乳ができないということは、接種以降授乳ができないということになりますよね?」と、思わず私は担当者の方に聞いてしまいました。

私はブラジルに渡航する際の30時間を超えるフライト中にどうしても授乳したかったので、渡航前の断乳と黄熱病の予防接種を諦めることにしました。

渡航前は日本でワクチンの切り替えの時期だったため

2018年末頃というのは、ちょうど日本で黄熱病のワクチンを切り替える時期だったようです。
もともとは1つの株で5人分のワクチンを用意するものを使っていましたが、1つの株で1人分のワクチンに対応できるものに切り替えが進んでいた模様。
けれども、新しいワクチンはまだ治験状態だったため、幼い子どもへの接種は推奨できなかったようです。

長男に治験状態のワクチンを接種させるのは抵抗があり、「何かあったらどうしよう」と、心配でしたが、長男はまったく副作用を示さず観察期間を経過しました。

ブラジルでの黄熱病の予防接種の受け方

先日行ったブラジルでの黄熱病の予防接種は、驚くほど簡単なものでした!

ワクチンを持っている場所

まず、黄熱病が流行しているブラジルでは大抵の総合病院でワクチンを保有しています。
特に予防接種セクションがある病院では、ほとんど確実に受けることができます。

ワクチンの値段

ワクチンと医療サービスの値段は、200~300レアル(約5,700円~8,500円)程度が相場のようです。
価格は日本で夫と長男が受けたときよりも高額でした。

予防接種の受け方

予防接種を受けるにあたり、事前に何人かの経験者や専門家に確認しました。
すると、「予防接種を受けるのに予約は必要ない」と、全員が口を揃えたので、とりあえず紹介された病院に行ってみました。

受付で「アマレーロ フィブレ(黄熱病のポルトガル語)」と伝えて、接種希望者全員のパスポートを出しました。
私の片言のポルトガル語にジェスチャーと片言の英語で対応してくれ、受付が終わると、医師の問診がありました。
医師ももちろんポルトガル語しか話せませんが、途中グーグル翻訳を使いながら主に副作用についての説明をしてくれました。
お金を支払い、処置室で3人分の注射を打ってもらったら、終了です。
受付から病院を出るまでたったの30分で終わりました。

まとめ

黄熱病の予防接種を受けたのは2週間ほど前のこと。
接種から10日以降に免疫がつくので、もう我が家は全員黄熱病の免疫を持っていることになります。
10人に1人は接種後に副作用として発熱や患部の腫れや痛みが出ると聞いていましたが、我が家の5人は誰も副作用が出ませんでした。
特に1歳の娘の副作用を気にしていたので、無事に終わって本当に良かったです。
これで安心して、いろいろな場所に旅行することができます。

もしブラジルに移住する方は、黄熱病接種の難しい日本で受けるよりも現地で受けたほうが良いかもしれません。
ただし、旅行者の方は免疫のつく期間を考えるとの日本でしっかり打ってから渡航しましょう。

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